【植物の上手な育て方】ガーデニング初心者が知っておくべき4つのコツ

鉢植え
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・これからガーデニングを始めたいけど、植物を上手に育てるコツってあるの?
・既に植物をいくつか育てているけれどなかなか上手く育たない。

そんな疑問や悩みを持たれている方へ、植物を上手に育てるコツは、厳密にいえば植物の特性によって色々ありますが、まずはこれさえ意識していれば概ね上手に育つ4つのコツをご紹介します。

最初に結論をお伝えすると、以下4つのコツをつかむと植物を育てるのがググっと上達します。

  • 水やりのコツをつかむ
  • 日光を調整する
  • 風通しを調整する
  • 肥料をやりすぎない
ari

一緒に楽しいガーデニングライフを目指しましょう!

目次

植物を育てるために大切な4つの要素|まずは基本を知ろう!

植物の性質によって好ましい環境はそれぞれ違いますが、どんな植物でも共通して最低限必要な4つの要素があります。

日光
・水
・土
・風

この4要素が適切であれば、植物はすくすくと育ちます。
鉢植えでも、地植えでも、この4要素が適切に整った環境づくりがとても大切です。

適切な環境づくりのために、まずはこの4要素の働きを理解しましょう!
少し面倒ですが、ここを理解すると納得の上で、植物を上手に育てるコツがつかめます。

それではそれぞれの役目を分かりやすく説明します。

日光

光合成

日光は植物にとってエネルギーの源です。どんな植物も日光を浴びて光合成をします。

光合成とは光によって二酸化炭素と水を合成し、炭水化物を作り出す働きのこと。

つまり、日光がなくては植物は生育するための養分を作ることができません。
日光が当たらない場所ではそもそも光合成をすることが出来ないため、日が全く入らない場所で植物を育てることはできないということは最初におさえておきましょう。

土

土は植物にとっての住まいです。植物にとって快適な住まいであれば植物はすくすくと育ちます。
土選び、土づくりはとても重要です。

植物は土の中に根をはり、植物本体に栄養や水分を供給します。
そのため根が健康に育つことが、植物が健康に育つことに直結します。
根にとって快適な環境は以下の4つの条件が揃っていることが大切です。

空気が通りやすいこと(十分な酸素が含まれていること)
・水はけが良いこと(鉢の中に水がたまったりしない)
・水分を適度に保持出来ること(あっという間に乾いたりしない)
・適切な量の栄養があること

この4つの条件をクリアした土であることが重要ですが、特に初心者はこれらの条件がバランスよく配合された培養土を使用することをおすすめします。
植物の特性ごとに専用にブレンドされた土もあるので、使い分けるのもおすすめです。

水やり

水は、日光と共に光合成をするために植物にとって欠かせないもの。

植物は日光のエネルギーを使って、水と二酸化炭素から炭水化物を合成します。
また、葉にある小さい穴(気孔)から植物体内の水を水蒸気として空気中に排出させ(蒸散)、植物自身の温度調節をする役割もあります。

ari

ちょうど人間が汗をかいて温度調節をしているのと同じイメージ!

蒸散により水分が外に放出されることにより、根から水が吸い上げられ、その際土の中の栄養を運ぶ役割もあります。

このように植物は常に水分を使っているため適切な水分管理がとても大切です。

そよ風

意外と重要なのが風です。
植物がなんとなく元気がないなと思った時、日当たりや栄養、水加減などを真っ先に考えることが多いと思うのですが、風って結構見落としがちではないでしょうか。
でも、風は植物にとても大切なんです。

葉が優しく揺れる程度のそよ風にあたることで、植物は葉の蒸散作用を活発にさせ、適切な温度調節、代謝を促進をさせることが出来ます。

・風通しを良くすることで、病害虫の予防も出来る。
・風通しが悪いと病気になるリスクが高まりまる。
・カイガラムシやハダニなど害虫は風通しの悪い場所を好む。

風通しの良い環境であることは、植物が健康に育つためにとても重要な要素なのです。

健康な根を張らせることの大切さ【これだけは知っておいて】

どうしたら植物を上手く育てられるかな?と思ったら、まずは葉や花ではなく「根」のことを考えてあげてみてください。

何故なら根の健康が地上の植物本体の健康に直結するからです。
健康な根をはらせることができれば、健康な葉をはやし、美しい花を咲かせることができます。

根は呼吸している

根って呼吸しているのをご存知でしょうか。根は土の中にある酸素を取り込んでエネルギーにしています。そのため土の中が空気が通り抜けやすい環境であることが大切です。

また、常に水浸しの状態は良くありません。
根は水の中では呼吸が困難なため、常に土が水浸しの状態では根が窒息状態になってしまいます。

そして、根は土の中にある栄養を水分と共に取り込み、植物本体へ送り込む重要な役割があります。
健康な根が張ったぶんだけ、植物は健康な葉を生やすことができ、花を咲かせるエネルギーを作りだすことができます。

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植物を上手に育てたいと思ったら根のことを考えてあげるというのはとってもとっても大切なこと。

初心者がこれだけは覚えておきたい植物を育てる4つのコツ

それでは、上記のことを踏まえつつ、あまり難しく考えすぎないで、初心者でもこの方法をおさえておけば一般的な植物は上手く育てられる!という方法をお伝えします♪

水やりのコツをつかむ

健康な根を張らせるためには、水やりのコツを掴むのが早道です。
「水やり三年」という言葉があるくらい、植物を上手に育てるのに水やりのコツを掴むのは超重要です。

植物の特性よって水が大好きな植物もあれば、乾燥に強い植物もありますので、それぞれの特性を知ることが大切ですが、まず初心者さんにおさえていただきたいのは以下のことです。

水やりの基本は「土が乾いたらたっぷり水をあげる」

前述したとおり、根は呼吸をしており、いつも土が水浸しでは呼吸ができず窒息状態になってしまうからです。
では、「土が乾いたら」というのがどれくらい乾かせば良いかというと、これも植物の特性によって微妙な匙加減はあるのですが、最初はとにかく、

「土の表面が乾いたら水をたっぷりあげる」

これを出来るだけ徹底しましょう。
土の表面が濡れているのに水やりを続けるのは基本的にはNGです。

それでもお水をあげてしまいたくなったら、

「あー、今あげちゃうと根が呼吸できなくて窒息しちゃう!」

と思い出して我慢して下さい(笑)。

また、根は水分を追い求めて伸びる傾向があります。いつもすぐそこに水分があると根を張らせることを怠ってしまいます。
土が乾いた状態も作ってあげることで、植物は水を求めて一生懸命根を伸ばそうとします。

土が十分に水分を含んだ状態と、乾いている状態をバランスよく作ってあげることが健康を根を張らせるコツです。

この環境をコントロールしやすいのがコンテナガーデン、鉢植えの良いところ!

「土の表面が乾いたらあげる」これが出来れば基本的には健康な根が育ちやすいので、是非最初に覚えてくださいね。

鉢植えの水やりのコツについて徹底解説したこちらの記事もご参照ください。

日光を調整する

植物によって必要な日光の強さや時間が異なるため、その特性を知ることはとても大切です。
日光を好む植物もあれば、日陰を好む植物もあります。
それぞれ植物の特性を知って、適切な場所で管理してあげるのがポイントです。

・目安として、午前中いっぱい日光が指す場所は多くの植物が育つのに良好な場所。

・西日がきつい場所は植物にとって過酷な環境。特に真夏の西日が差す場所で育てる場合は耐暑性の強い植物であることを確認すると良い。

・日照時間が3時間以下の場合は耐陰性の強い植物が適しています。

ただ、植物は人間が思っているよりもずっと逞しいです。
置かれた環境で生き抜く耐性をつけていく力があります。
こんなところでこんな植物が元気に育ってる!ということもよく見かけます。

鉢植えであれば季節によって場所を移動したり、置く場所を工夫してあげることで日照時間の調整が可能です。
是非育てている植物の特性を調べて、好ましい環境を作ってみてあげてください。

ari

大事なのは、その植物の特性を知って植物に合う環境に近づけてあげること。

風通しを調整する

風通しが良い場所で育ててあげることが最も好ましいですが、そういった場所ばかりではないですよね。
それでも手を加えてあげることで風通しの良さを調整してあげることができます。

・鉢植えであれば、移動することで風に当ててあげることが可能。

・葉が茂りすぎている場合は、剪定することで風通しを良くしてあげることができる。

・古くなった下葉を取り除いてあげることもとても大切。

手を加えてあげる事で空気を送り込んであげることができます。

植物に声をかけてあげると元気に育つというのを聞いたことがあると思いますが、あながち嘘ではないと思っています。
植物に声をかけるということは、植物の様子を気にしてあげるということ。

様子を見て葉が込み合ってきたことに気づければ、不要な枝や葉を取り除いてあげたり、葉に触れて空気を送り込んであげることができます。

肥料をやりすぎない

肥料のやり方は適切な量であることがとても重要です。
過剰な肥料は植物にとって毒になり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。

私が園芸店に勤めていた時、お客様に良く聞かれる質問の中の一つに、「植物が弱っているけれど肥料が足りないのかしら?」というものがありました。

植物が弱っている時も、必要以上に肥料を与えるのはかえって良くありません。

規定の量を使いこなすことがポイントですが、初心者さんは上げすぎてしまうくらいなら、控えめの方がうまく育てられます。
特に培養土で育てている場合は、元肥が入っていますので、植え付けてすぐに肥料を与えなくても十分に育ちます。
肥料のあげすぎには注意しましょう。

ari

人間も風邪で弱っている時にカロリーの高いものを食べるとかえって具合が悪くなるのと同じイメージです。

植物の上手な育て方まとめ

植物の大事な要素は「水」「土」「日光」「風」です。

そして根を元気に育てることが地上の植物本体が健康にすくすく育つことに直結します

そのために、水やり、日光、風通しは適切か、そして良い土で育てているか、肥料をやりすぎていないかチェックしてみてください。

上手に育てるコツは、その植物の特性を良く知って、植物に合った環境をつくってあげること。植物の様子をみながら、地中の根は元気に育っているかなと意識してあげてみること。

でも、本当に一番大切なのはガーデニングを楽しむことだと思います。
植物が病気になったり、害虫にやられてしまうのはガーデニングにはつきもの。

あまりがっかりしすぎないで、どうしてそうなったか調べてみたり、考えたりして次に活かすことがガーデニングを楽しむコツだと思います。

そして植物は人間が思っている以上に逞しいです。
こちらの想像を超える成長を見せてくれたり、こんな場所では上手く育たないと思っていたのに案外気に入って根ざしてくれたり。
そんな姿を見て元気をもらえるのもガーデニングの楽しみの一つ。

ari

上手く育てられなかったらどうしようと心配しすぎず、是非色々な植物を育ててみてください。

>>ガーデニングは庭がなくても楽しめる!|初心者におすすめの始め方はこちら

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