鉢植えの水やり頻度は?【徹底解説】コツを知ればガーデニングが上達

鉢植えの水やりのコツ
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ついつい水をあげすぎて植物を枯らしちゃう。

ari

水やりが大事なのは分かっているけど、結局どれくらいの頻度がいいの?

この記事では、一般的な草花の水やりの頻度やコツを徹底解説します。

多肉植物やサボテンなど乾燥に強い植物は対象外です。一般的な樹木はそのまま適応できます。

・鉢植えの水やりの適切な頻度が分かる。
・水やりのコツをマスターできる。
・水やりが原因で植物を枯らすのはもうおしまい!

ガーデニングでの水やりは奥深いものがあります。

「水やり3年」という言葉があるくらい、水やりの習得には時間がかかるということなのですが、この記事を読めば、一般的な草花の水やりはばっちりです!

水やりをマスターして、一気にガーデニング上級者になっちゃいましょう!

目次

草花の水やりの頻度はどれくらい?

まず大事なのは、

土が乾いたら水を土にたっぷりあげる。

「土に水をあげる」まずはこれを覚えてくださいね。

土に水を上げる

葉や花に水をあげる、はNGです。

なぜなら、土の中の根が水分を吸い上げ、植物本体に栄養を送り込むからです。葉や花にはその力はないため、「土に水をあげる」と覚えてくださいね。

次に「土が乾いたらあげる」これが超重要です。

でもこれだけだと、「土が乾いたらってどれくらい乾いたらあげていいの?」と疑問ですよね。

大丈夫、簡単です!
下記を覚えて徹底してみてください。

土の表面が乾いたら土に水をたっぷりあげる。

土の表面が乾いてから水を土にたっぷりあげてください。

ari

本当に本当に大事なポイントです!

土の表面

「土の表面が乾いたら」これを徹底するだけでも、水のやりすぎで植物を枯らしてしまうことはまずなくなります。

土の表面が乾いてから水やりをして枯れる植物はほとんどありません。「土の表面が乾いたら水をたっぷりあげる。」ぜひ、覚えてくださいね。

土の表面を触ってチェック

「たっぷり水をあげる」ってどういうこと?

「土の表面が乾いたらあげる」の次に大事なのが、水やりをする時は「たっぷり」あげること。

これもとっても大事なポイントです。

ari

じゃー、「たっぷり水をあげる」ってどういうこと?

それは、

「たっぷり水をあげる」=「鉢底穴から水が出てくるまであげる」

水やりをする時は、中途半端にあげずに、しっかりたっぷりあげることが大切です。

鉢植えの水やり

・なぜ「土の表面が乾いたら水やりをするのか?」
・なぜ「水やりをする時はたっぷりあげるのか?」

これには奥深い理由がちゃんとあります。

理由を知って、水やりのコツをマスターしちゃいましょう!

なぜ土の表面が乾いたら水やりをすることが大事なのか?

土の表面が乾いたら水やりをする理由は大きく2つあります。

理由① 根は呼吸をしているから
理由② 根は水を追い求めて伸びるから

植物が健康に育つには根が健康に張ることが最重要です。
健康な根を張らせるには上記2つを理解すると、水やりのコツをよりつかめると思います。

ari

それでは2つの理由について、根っこくんと分かりやすく解説していきます。

今日は僕が主役だよ!

理由① 根は呼吸をしているから

根は土の中にある酸素を取込みエネルギーにしています。そのため、呼吸ができない環境だと窒息状態になってしまうのです。

根が呼吸しやすい良い環境は土でつくってあげます。根が呼吸しやすい土のポイントは2つです。

①土の中に酸素が通るほど良い隙間があること
②土がいつも水に浸かった状態になっていないこと

①土の中に酸素が通るほど良い隙間があること
この条件は土の粒子が細かすぎないことです。

粒子が細かすぎる土は、土と土の間の隙間が細く酸素が通りづらい環境です。そのため団粒と呼ばれる団子のような構造になっていることが大切です。

培養土はきちんと根が呼吸しやすい団粒構造になっているため、鉢植えには培養土を使うことがおすすめです。

ギューギューの土じゃ苦しくて息できない(汗)

そして、②土がいつも水に浸かった状態になっていないこともとても大切なのです。

土がいつも水に浸かっていては、根は呼吸ができません。

「土がいつも水浸しの状態」=「根が呼吸できず窒息状態になる」

水の中じゃ息できないの。

ari

人間と一緒だね!

そのため、土が乾いた状態もつくってあげることが大事になってきます。

厳密には土の中もある程度乾いた状態になってから水やりをすることが望ましいですが、そこまで徹底しなくても、一般的な草花の場合は大丈夫なことがほとんどです。

また、土の表面が乾いているかどうかは、触ったり、見た目でも分かりやすく、土の表面が乾いた頃には根も呼吸をしやすい環境になってきています。

そのため、

「土の表面が乾いたら水やりをする」

これが大事なのです。

理由② 根は水を追い求めて伸びるから

もう一つ、土の表面が乾いたら水やりをすることが大事な理由として、「根は水を追い求めて伸びる性質があるから」という点もあります。

いつも根のすぐそこに水があると、根を伸ばすことを怠り、しっかりとした健康な根を張らなくなるんです。

だって何もしなくても水があるし、根を張るのは疲れるし、面倒くさいからね。

その代わり、ひょろひょろの貧弱な根になっていくんですよ。

土の乾いた状態を作ってあげることで、根は水を求めて頑張って伸びていき、土の中で太い根を張っていきます。

乾いた状態と湿った状態のメリハリをつけてあげるのが大事です。

ari

過保護にせず、水をあげる時、あげない時のメリハリをつけてあげましょう!

く~…仕方ない、水を求めて根を張るか!

なぜ水やりをする時はたっぷりあげるのが大事なのか?

水やりをする時はたっぷりあげることが大事な理由は下記の2つです。


理由① 中途半端な水やりだと鉢底まで水がいかず、土の上部から水分が蒸発するから。

理由② 新鮮な水や酸素を送り込み、鉢土をリフレッシュさせるため。

それぞれ説明します。

理由① 鉢底まで水がいかず水分が蒸発するから

水やりをしても鉢底から水が出ていないということは、鉢底まで水分が浸透していないということです。

また、土の上の方だけの水分では、土の表面から水がすぐに蒸発してしまいます。そうするといつまでも、鉢底の土には水がいきわたらず根が傷んでいってしまいます。

下の根っこまでちゃんとお水ください。

鉢底の土までしっかり水を浸透させ、下の根にも水分がいきわたるようにしてあげましょう。

理由② 新鮮な水や酸素を送り込みリフレッシュさせるため

鉢の中の土は限られた空間で、水分や酸素も閉じ込められた状態です。

鉢底から水が出るまで水やりをすることで、新鮮な水と酸素を送り込むことができ、鉢土をリフレッシュさせてあげることが出来ます。

ari

新鮮な水と共に、土の水分や酸素が入れ替わることで、根も健康に生育することができます。

美味しい水と空気は生きる活力!

水やりをする時間帯はいつが良い?

水やりを失敗しない一番大切なポイントについて書いてきました。

土の表面が乾いたら水をたっぷりあげる。

これを徹底するだけでも植物は健康に育てっていきますが、もう一つ大事なポイントとして、あげる時間帯も気にしてあげるとより水やり上手になります。

真夏と真冬の水やりの時間帯を気にしてあげるだけでもOKなので是非覚えてくださいね。

・真夏は気温が高い日中は水やりしない
・真冬は気温が下がる夜には水やりしない

真夏は気温が高い日中は水やりしない

真夏の日中は人間もうだるほどの暑さです。鉢の中も植物にとっては過酷なほど高温になります。

高温になっている鉢の中に、急に冷たい水をやると温度差が激しく、植物にストレスがかかります。

また、冷たい水やりをしてもすぐに鉢の中の水分はお湯のようになってしまい、これも植物の根にとって良くありません。

ジョーロやホースにたまったお湯になっている水もあげないようにしましょう。

お風呂は苦手なの。

ari

真夏の水やりの基本は朝一にあげること。

ただし、夕方になって土の表面が乾いていたら夕方にもお水をあげましょう。

真夏は熱帯夜となり、夜でも水分が蒸発しやすいです。真夏の水切れは致命傷になりやすいため、朝晩の水やりチェックを欠かさないようにしてくださいね。

真冬は気温が下がる夜には水やりしない

真冬の夜中は気温が0℃以下になることも多く、夕方以降に水やりをすると土の中の水分が凍ってしまいます。

耐寒性が弱い植物は枯れてしまう原因になります。また、翌日日中も土の中が凍った状態だと根が窒息状態となってしまう可能性もあります。

ari

真冬の水やりは日がしっかりあがった後が良いですね。

寒いのが得意なのもいるけどね。基本的には凍りたくないのが多いと思ってて~。

花には水をかけないようにする

水やりの際、気を付けた方が良いことがあります。
それは、

花には水をかけないようにする。

花に水がかかると、花が傷んでしまい茶色くなってしまったり、傷んでしまう原因になることもあります。花に水がかからないよう、ジョーロのハス口はとって土に水をやるようにしましょう。

ジョーロのハス口

水やりのタイミングが難しい時はどうしたらいい?

とはいえ、出かけたり仕事があったりで、そんなに水やりの時間を気にできないな。

毎日たくさんやらなくれはいけなことがあり、その中で楽しむガーデニングです。水やりで日々の生活が振り回されてしまうのは本末転倒です。

水やりは「乾いている時と湿っている時のメリハリをつけてあげる」ことが大事ですが、それ以上に「水切れを起こさない」ことの方が大事です。

「水切れ」とは、土が完全に乾ききり根も乾燥してしまうような状態のこと。

水切れを起こしてしまうと根が傷み、その影響で葉も枯れこんだり、最悪の場合は株そのものが枯れてしまうことも。

水切れを起こすくらいであれば、水を切らさない方が植物が枯れるリスクは断然低いです。

ari

ただ、鉢を水につけっぱなしにするとかはNGですよ。

この記事にかかれている水やりの基本をしっかりおさえた上で、状況に合わせて水やりをしてあげることが大切です。

ちょっとくらい乗り越える逞しさはあるよ!

鉢植えの水やり頻度まとめ

水やりのコツは、根のことを一番に考えてあげること。根が健康に育てば、植物本体もぐんぐんと健康に育ち、美しい花を咲かせてくれます。

そのためには、

土の表面が乾いたら土に水をたっぷりあげる。

これを是非覚えてくださいね。

今日からあなたも水やり上手!一気にガーデニング上級者です。

植物を上手に育てるコツをまとめたこちらの記事も是非ご参照ください。

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