
ガーデニングを始めたいけど、どんな道具が必要?
必ず揃えておきたいのはこちら!
- 鉢
- 鉢底ネット
- ハサミ
- スコップ
- ジョーロ
- 散水ホース
- グローブ
あると便利な道具はこちら!
- 園芸シート
- バケツ
- フルイ
花壇や地植えするスペースもあるという方はこちらもあると便利!
- 移植ゴテ
- 剣先スコップ
- レーキー



こんにちは!ariといいます。園芸店に4年勤務、寄せ植え教室の講師を務めていました。今も庭はありませんが自宅でガーデニングを楽しんでいます。
この記事では、
・庭のない家でのガーデニングで最低限必要な道具
・あると便利な道具
・花壇や地植えスペースも少しあるという家でのガーデニングに便利な道具
と3つに道具を分類してご紹介します。
ガーデニングは道具がとても大切です。
土を運んで、植えて、水をやって、肥料をあげて、植え替えて・・・・。
意外とやる作業が多いガーデニング。
作業は少し大変だけど、その後に植物が育ち、かわいい花が咲く喜びがガーデニングの醍醐味です。
そうはいっても作業は出来るだけ効率良くやれると良いですよね。
それにはガーデニング用具は必須です。
ガーデニングの作業は道具が命だ!と思っています(笑)。
庭なしガーデンでは作業も比較的少ないため、最低限揃えておきたい道具も少ないのがメリット。
それではさっそく、それぞれ詳しくご説明します。
庭のない家のガーデニングに必要な道具
まずはこれだけは必ずいるよ!という道具と必要なものから見てみましょう!
鉢
お庭があっても、なくても、初心者さんには鉢植えからガーデニングをスタートすることをおすすめします。
そのためには「鉢」が必要です。
何故、鉢植えからをおすすめするかというと、植物を育てるのに欠かせない大切な4つの要素を調整しやすいためです。
大切な4つの要素とは、
・日光
・水
・土
・風
この4つ。
地植えだと、その場所から植物を移動させることは基本的にはしないため、環境を変えることが出来ません。
この4つの要素が育てている植物に合わなかった場合に臨機応変に調整がしずらいのです。
そのため、お庭がない方は必然的に鉢が必要ですが、地植えをするスペースがある家や、お庭がある家の方でも、まずは鉢植えから始めてみるのがおすすめです。
植物を育てるために大切な4つの要素についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、よろしければご覧くださいね。
というわけでまずは鉢を用意しましょう。



鉢といってもどんなものを用意すれば良いの?
鉢にも色々種類があります。
ここでは代表的な鉢を素材別に4種ご紹介します。
・素焼き鉢(テラコッタ)
・駄温鉢(だおんばち)
・プラスチック鉢(プラ鉢)
・木製鉢
ホームセンターに行くと、これらの鉢が豊富に並べられていると思います。
この中で初心者さんにおすすめなのは素焼き鉢か、駄温鉢です。
理由は、
通気性に優れているから。


鉢の表面から空気を通すので、土にも空気が入っていきやすいのが素焼き鉢や駄温鉢の特徴です。
植物にとって大切な根には酸素が必要です。
そのため、土に空気が通りやすい素焼き鉢や駄温鉢は健やかな根が育ちやすく、初心者さんにおすすめです。
何故、根に酸素が必要かということについてこちらの記事で詳しく解説しています。
素焼き鉢と駄温鉢の違いは、
・強度
・見た目
・価格
一般的に駄温鉢は素焼き鉢よりも高い熱で焼かれるため耐久性が強いです。
見た目の特徴は、駄温鉢は釉薬(ゆうやく)が塗られた縁があります。
素焼き鉢はこの釉薬が塗られた縁がありません。
縁があることで持ちやすいのも駄温鉢の特徴です。
そして、なんと言っても駄温鉢は価格が安いです。
機能性と価格でみると駄温鉢はとても優れています。
ただ、駄温鉢は少し和風の雰囲気があるので、イングリッシュガーデンのような洋風のお庭を目指している場合は素焼き鉢がおすすめです。



私は素焼き鉢が好き!
初めてのガーデニングで、まずは一鉢からやってみよう!という方はこの2タイプのうち、どちらか好みに合わせて準備すると良いですよ。
鉢底ネット


鉢底ネットは、鉢底の穴から土がこぼれないように敷くシートです。
ホームセンターに行くと必ず置いてあります。
最近はネットの中に軽石を入れた物も売られています。



こちらはあまり深くない鉢には便利です。
鉢植えの場合は必ず用意しましょう!
スコップ
スコップもとても大事な道具で、種類も色々とあります。
ここでは代表的なスコップ2種をご紹介。
・剣先型スコップ
・土入れスコップ


コンテナガーデンの場合、用意すると便利なのは「土入れスコップ」です。



鉢植えをするなら土入れスコップは本当に便利!
土を鉢に入れる時、剣先型スコップだと横から土がこぼれてしまうため、効率的に土入れをすることができません。
また、土入れスコップは鉢に土を入れやすい設計がされていて、苗と鉢の間に土を入れやすいです。


苗と鉢の間に土をしっかり入れることは、植え付け後の根の生育にとても大切です。
上の画像はステンレス製ですが、おすすめはプラチック製の土入れスコップ。
軽くて使いやすいです。
サイズも鉢の大きさに合わせていくつか用意しておくと便利!
鉢植えをする場合は、必ず「土入れスコップ」を用意しましょう。
ジョーロ


ジョーロも必須です。
既に散水ホースがある、という方もジョーロを用意しましょう。
最初はペットボトルで代用しても良いと思いますが、ジョーロの方が水やりがしやすいです。
なぜ、散水ホースがあってもジョーロが必要かというと、
特に植え替えたばかりの乾いた土に水やりする場合、水が出る勢いの調整がジョーロの方がしやすいから。
また、一般的にジョーロの方が水の出口が細く、鉢の細かいところまで水をかけやすい利点があります。



どういうこと?
どういうことかというと、鉢植えに水やりをする際気を付けたいことが2点あります。
①水圧で鉢の表面から水と一緒に土がこぼれないようにする
②水やりをする時は鉢の中の土にまんべんなく水がいきわたるようにたっぷりあげる
簡単にそれぞれ説明します。
水圧で鉢の表面から水と一緒に土がこぼれないようにする
特に植え替えたばかりの乾いた土に水やりをする場合、水やりをする際に土が浮いてきます。
そのため、うっかり勢いよく水やりをすると鉢の上から水がこぼれる際、土も一緒にこぼれてしまいます。
ホースだとこの水やりの勢いが調整しにくいので、手動で水をあげる量を調整しやすいジョーロが便利です。
特に初心者で水やりの加減がまだつかめていないうちは、必ずジョーロで水やりすることをおすすめします。
水やりをする時は鉢の中の土にまんべんなく水がいきわたるようにたっぷりあげる
水やりは植物を上手に育てる上でとても大事な作業です。
水やりで一番大事なポイントは、
土が濡れた状態と乾いた状態のメリハリをつけてあげること
水やりをする時はしっかりあげて、次の水やりは鉢の中の水がしっかり乾くまで待つ。
これがものすご~く!大事です。
この、「水やりをする時はしっかりあげる」ためにジョーロはとても便利です。
特に培養土を使って植え替えた土は、乾ききっています。
鉢底から水が出てきても、鉢の中の土は濡れた部分と乾いた部分のムラがあることがあります。
そのため、土全体に水がいきわたるようにゆっくりと水やりをすることが大切です。
2株以上の寄せ植えをした場合は、株と株の間にもしっかりと水がいきわたるように水をあげましょう。
そのためにも、水の勢いを調整しやすく先の細いジョーロがあると便利です。
水やりのコツや頻度について詳しく書いた記事もありますので、是非ご参照ください。
散水ホース


ジョーロを準備したら、出来れば散水ホースもあると便利です。
ジョーロに水を入れたり、大きな鉢や花壇や植栽スペースなどの地植えの植物への水やりなどに使います。
また、汚れた道具を洗ったり、害虫予防にも使えます。
様々な仕様のホースがあるので、ご自宅のスペースや好みに合わせて用意しましょう。
ハサミ
ハサミは園芸用のハサミを用意しましょう。
代表的な園芸ハサミはこちら。
植木バサミ
剪定バサミ


ハサミも色々と種類がありますが、初心者はこの2種を覚えておけば十分です。
特に庭のない家でのコンテナガーデンの場合、この2種類があればほぼ用は足ります。
これからガーデニングを始められる方は、まずは植木バサミを用意しましょう。
植木バサミは摘心や花柄摘み、切り戻しなどの細かい作業、また直径1~2cmほどの細い枝なら剪定も可能なとても使いやすいハサミです。
樹木を植える場合は剪定バサミも用意するといいですよ。
園芸用ハサミは一般的なハサミよりも強度があり、植物の切れ味が良いです。
また、雑菌がついたハサミで植物を切ると、切り口から枯れこむ場合があるので、必ず普段使っているハサミとは分けて使用し、使い終わったら綺麗にお手入れをするようにしましょう。
グローブ


グローブはなくても作業はできますが、必要になる時が必ずきますので最初に準備してしまいましょう!
グローブは出来れば軍手などではなく、園芸用グローブの用意をおすすめします。
軍手は植え替えの際の細かい作業には向かないです。
色々な仕様のグローブがありますが、私は手の甲側が布製、手のひら側がゴムの素材できているグローブを愛用していて、おすすめです。
園芸用グローブを使うメリットは以下。
・手が汚れにくい
・鉢や土など重たいものを持つ際の滑り止めになる
・雑草や葉の負傷を防げる
手を汚さないためというよりも、作業能率を高め、怪我を防止するためにグローブは用意しましょう。
あると便利なガーデニング道具
ここからは、なくてもガーデニングは出来るけど、あると便利!という道具のご紹介です。
バケツ


植え替えの際、土を入れるためにバケツがあると便利です。



培養土を使う場合、袋から直接土を入れても良いのですが、結構作業しずらいです。
一度バケツに土を入れて作業するととってもスムーズ!
また、古い土を借りで入れておくなど、あると何かと便利なので1つガーデニング用に準備すると良いですよ。
園芸シート


園芸用シートは、特にテラスやベランダ、玄関でガーデニングする際はあるととても便利!
土いじりをする際、どうしても土がこぼれます。
床を出来るだけ汚さないためには必須です。
四つ角がボタンなどで立ち上がるタイプを用意すると、土がシートから出にくくなりとても便利!
園芸シートの上で植え替えするのはもちろん、鉢の土を入れ替えるために土をあけたりするのにも使えます。
フルイ
フルイも便利なアイテムです。
一度使用した土を再利用する際に使います。
土の中の根や石などを取り除くための道具。
ガーデニングを始めたばかりの方は、一度上が鉢を植え替えることは少し先になると思うので、最初に用意しなくても大丈夫です。
ご自宅にある鉢植えを植え替える際、または土を再利用する場合はとても便利です!
花壇や地植えスペースもある庭で便利な道具
最後に、コンテナガーデンだけでなく、花壇や地植えスペースもあるお庭であると便利な道具をご紹介します。
移植ゴテ
植えるために穴を掘ったり、土を軽く多賀谷化したり、植え付けた草花の株を掘り上げたりなど、幅広い用途に使えて便利です。
花壇や地植えスペースでも、樹木を植えずに草花だけ植えるのであれば、移植ゴテがあれば大半の掘る作業はまかなえます。
土入れスコップよりも力が入りやすく、使いやすいです。
剣先スコップ


先がとがった大きいスコップは、樹木を植えるための穴を掘ったり、広い範囲の土を掘り返すのに便利です。
大きな穴を掘ったりする場合、土の掘りやすさや丈夫さは重労働になるのでなるべく軽めのものを使うのをおすすめします。
ステンレス製で、柄の部分がかるい素材のものが使いやすいですよ。
レーキ
最後はレーキ。熊手のことです。
レーキは地植えの部分が少ない場合あまり必要ではなりかもしれませんが、個人的にすごく好きな道具なのです(笑)。
芝生の隙間にある枯れ葉をとったり、抜いた雑草をあとからかき集めたり、耕した土をならしたり。。
特に抜きたくない草丈の低い草を避けて、不要な枯れ葉などのゴミのかき集めるのにものすごく便利なんです。
熊手を発明した人って天才!と思います。
ハンドタイプなら場所も取りません。
コンテナガーデン、小さなお庭にはあまり活躍しない道具かもしれませんが、すごく好きな道具なのでご紹介でした。
小さくても芝生スペースをお持ちの方には必須アイテムです!
ガーデニングに必要な道具まとめ
庭のないコンテナガーデンで必要な道具を中心に、必要な道具をご紹介しました。
ガーデニングの道具は意外とたくさんありますが、まずは今回ご紹介した道具があれば十分楽しめます。
最初から一気に揃えるのはちょっと・・・という方は、まずは必要最低限な道具から揃えてみてください。
気楽に一鉢から育ててみたい!という方は、苗を鉢に植え替える方法の記事も是非ご参照くださいね。



